こんにちは、オーディオマニアのYです。
最近、よく見かける通勤中の学生、サラリーマンが装着している非常に便利な「完全ワイヤレスイヤホン」。
「自分も試してみたいけど、どれを選べばいいか分からない。」と思っていませんか?
そんなあなたにおすすめな「完全ワイヤレスイヤホン」を紹介します。
今回は、高級イヤホンブランド「Acoustune(アコースチューン)」のサブブランド「ANIMA(アニマ)」から、2021年7月に発売した音質特化型の完全ワイヤレスイヤホン「ANW01」をレビュー記事となります。
こんな人におすすめ
- とにかく楽しく音楽を聴きたい。
- 気分で音質を変えたい。
- システムボイスを変えたい。
- 「ASMR」コンテンツを楽しみたい。
- 気軽に持ち運びたい。
製品概要
高価格帯のイヤホンでオーディオマニアから熱い支持を得ているブランド「Acoustune(アコースチューン)」。
そんな「Acoustune」のサブブランド「ANIMA(アニマ)」は、「Acoustune」で培った技術を惜しみになく投入しつつ、よりカジュアルに使えるように開発され、手頃な価格で手に取りやすく、おすすめし易いです。
他のイヤホンにはないこのイヤホンの最大の魅力は、音質(イコライザー)やシステムボイスのカスタマイズ性が高いところです。
スペック
機能 | 規格 |
---|---|
通信方式 | Bluetooth 5.1 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX |
ノイズキャンセリング | × |
外音取込み | 〇 |
連続音楽再生時間 | 本体のみ:約6時間(※aptX 接続時) ケース充電込み:約15時間 |
充電時間 | 本体:約1時間30分 ケース:約3時間 |
重さ | 約32g (イヤホン片側:4g×2+ケース:24g) |
防水性能 | IPX7 |
ワイヤレス充電 | × |
アプリ | 〇 |
防水性能の「IPX7」は、水に沈めても30分は、耐久性があるレベルで、外出時に急に雨が降ったり、汗をたくさんかいたりしてもOKな仕様です。
ただし、お湯は、イヤホン内部の基盤の結露の原因になるので、入浴時やシャワーを浴びるときの使用は、控えた方が良いです。
入浴時でも使用可能ですが、あくまで自己責任でお願いします。
本製品の特長
- 新開発ドライバー「CoClear 振動板」
- Advent Voice(操作時音声の着せ替え)機能搭載
- ANIMA 専用機能拡張アプリ「ANIMA Studio」
- 操作感
- 軽い装着感
- 小さくて軽いイヤホンケースのサイズ感
①新開発ドライバー「CoClear(コクリア) 振動板」
「ANIMA」は、求める目標の音質として「様々な周辺環境の中でも優れた音質で、また⾧時間の使用でも聴き疲れしないナチュラルなサウンドバランス」を目指すワイヤレスイヤホンがコンセプトとなっています。
そもそもワイヤレスイヤホンは、
- コントロール基板、バッテリーの搭載等、多数の部品の搭載も考慮した小型・軽量化
- 音質が決まる大部分の部品であるドライバー(音導板)に筐体のリソースを割くことに制限がある
など、求められる要素・制約が多いです。
従来のワイヤレスイヤホンに搭載されているドライバーでは、「ANIMA」が求める目標の音質が実現できないとのこと。
そこで、新たに開発されたドライバーが、「CoClear振動板」です。
「CoClear振動板」は、Acoustuneイヤホンが独自開発した※「ミリンクスドライバー」の技術をワイヤレスイヤホンに搭載するために新開発された6mm経小型振動板です。
※「ミリンクスドライバー」は、<ポリマーバイオマテリアル(人工皮膚や手術縫合糸などの素材)を採用し、振動板素材として非常に高い音響性能を誇る高機能樹脂で、評価の高いAcoutune製品の核となるものです。
また、CoClear振動板のポテンシャルを最大限に発揮するため、外磁型の磁気回路などといった部品選定と調整を行うことにより、多数の部品の実装を考慮しつつも小型・軽量化と目標の音質を実現したとのこと。
②Advent Voice(操作時音声の着せ替え)機能搭載
「電源ON/OFF」や「ボタン操作時」にアナウンスをしてくれる「システムボイス」を、自分の好きな声に着替えできる機能の「Advent Voice」。
デフォルトで、設定盛沢山のAIアシスタント三姉妹が選べます。
- 『AYA(アヤ)』:長女。面倒見が良いお姉さん。
- 『AIMY(エイミー)』:次女。物静かな性格でいつも読書をしている。
- 『AIKA(アイカ)』:三女。設定年齢が若いながらも、姉譲りのしっかり者な性格。
また、有料コンテンツで実装されているのが、こちらになります。
- ANIMA-01 『AIRI(アイリ)』 CV:中村 繪里子
イメージカラーは白とマゼンタ。まじめだが明るく活発な性格。
アナウンスを元気いっぱい読み上げてくれる。たまに嚙む。
正式にロールアウトされたAIアシスタントの中での最初の1人。
※価格:980円(税込み)
今後、有料コンテンツで、さまざまなキャラクターボイスがアプリに実装される予定だそうです。
過去には、期間限定無料で、人気声優のボイスが複数実装された実績があり、声優好きの方には、特におすすめなポイントです。
③ANIMA 専用機能拡張アプリ「ANIMA Studio」
アプリ上で行える機能は、以下のとおり。
- 音質変更機能「PersonaTune」
音質プロファイル(イコライザーの種類)のダウンロードと変更。
音質プロファイルは、随時追加予定。 - システム音声変更機能「Advent Voice」
システム音声のダウンロードと変更。
有料コンテンツは、アプリ内のストアより購入できる。 - ファームフェアアップデート機能
対応製品に対し、新しい機能の追加や問題の修正など、最新の状態を提供する。
なお、アプリ内で変更したシステムボイス・音質プロファイルは、ANIMA製品の内部メモリー上に保存され、他の機器に接続しても設定が維持されます。
先述のとおり期間限定で人気声優の実装され、期間内には気軽にシステムボイスを変更することができました。
つまり、システムボイスをそのまま、別のシステムボイスに変更しない場合は、ANIMA製品の内部メモリー上に保存され、他の機器に接続しても設定が維持されているので、半永久的に推しの声が使用可能な仕様となっています!
(大事なことなので2回言いました!)
④操作感
イヤホン本体に物理ボタンがあり、物理ボタンの押す回数によって判別されます。
項目 | 操作方法 |
---|---|
再生/停止 | L or R側を1回押す |
曲送り | L or R側を2回押す |
曲戻し | L or R側を3回押す |
電話を受ける | 着信中にL or R側を1回押す |
着信拒否 | 着信中にL or R側を2回押す |
通話終了 | 着信中にL or R側を1回押す |
外音モードの切り替え | L or R側を4回押す |
音声アシスタント | L or R側を3回押す |
ペアリングモードへの移行 | L or R側を2回押した後、3回目を長押し |
※音量の上げ下げは、対応していないので、スマホ本体で操作する必要があります。
⑤装着感
イヤホン自体が小さく、イヤホン片側でわずか5gしかないため、耳への収まりも良くて軽いので、耳への負担は少ないです。
また、イヤホン本体のイヤーノズルにゆるいカーブがかかっており、装着感が良いです。
付属のイヤーフィン(大、小、なし)を付けると、イヤホン全体で支えられ、安定感が向上し、イヤホンが落ちる危険性が下がります。
イヤーピースは、傘が低いワイヤレスイヤホン用のものしか対応していませんので、他社製品のイヤーピースを使用する場合は、ご注意ください。
付属のイヤーピースは、S、M、Lの3サイズです。
どうしてもサイズが合わない場合は、サードパーティ製のイヤーピースもおすすめします。
個人的には、「SednaEarfit Crystal for TWS」がおすすめです。
⑥イヤホンケース
イヤホンケースもとても小さく・軽く、ポケットに忍ばせても嵩張らず、気軽に持ち運べます。
以前、紹介した「final ZE3000」と比べても、一回り小さいです。
音質
イコライザー機能
イコライザー専用のチューニングには、サウンドプロデューサー・コンポーザー・DJ として活躍し、「アイドルマスター」などの楽曲を手掛ける「TAKU INOUE」氏が担当されています。
専用アプリ「ANIMA Studio」から設定でき、「MIDNIGHT」、「NIGHT」、「DAY」の3種類のチューニングパターンが用意されています。
「MIDNIGHT」
煌びやかな高音と沈み込む低音が特徴的で、空間表現が◎。
EDMに合うサウンドかつベーシックなチューニング。
「NIGHT」
「MIDNIGHT」から、高音が少し抑えられ、低音の量感が少し増え、迫力が増す。
ライブ音源やバンドサウンドに合う。
「DAY」
「MIDNIGHT」から、聴き疲れしない耳触りの良いチューニング
アコースティックな音楽に◎。
各帯域ごとの評価
「MIDNIGHT」での評価
- 高音
煌びやかで音抜けが良く、刺さるところがない。 - 中音
明瞭なボーカルとギター。 - 低音
沈み込む低音で迫力も感じられるが、とボヤつくことはない。
音のバランス
「MIDNIGHT」での評価
メリハリが感じられるドンシャリ型
しかし、よくあるイヤホンにありがちな高音が刺さったり、低音の量感が過度で、ボヤついたりはしないです。
各帯域ごとの評価で記載のとおり、煌びやかで音抜けが良いこと、沈み込む低音で迫力があることで、空間表現が良く、EDMなどの電子音を多用した音楽との相性が良いです。
電子音を多用したジャンルであるEDMやクラブミュージック、最近のPOPS、ゲーム音楽、アニソンなどが相性が良いのではないでしょうか。
ただしイコライザーによって、まったく印象が変わります。
- 「NIGHT」
ロックなどを聴くときやもっと迫力を感じたいときに適した調整。(一番好み。) - 「DAY」
聞き疲れしない音質で、ながら聴き/strong>に適しています。
イコライザーによっては、音のつながりに違和感を感じるものや、複数あるイコライザーも好みによって、このイコライザーはいらないなと思えるような残念なものがあったりします。
しかし、本製品は、どのイコライザーも非常に素晴らしく、違和感なく自然に音がつながっていること、3種類どのイコライザーもそれぞれキャラ立ちし、よくある残念なイコライザーではありません。
ASMR専用チューニング
ASMRとは、「人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚」を指し、リラックスや睡眠導入などの効果があります。
ジャンルは、耳の内側で聞こえるもの(耳かきなど)と耳の外側で聞こえるもの(タッピング音、炭酸の音など)があります。
「ASMR」がないと生きていけないような依存性・中毒性がありますので、ほどほどに。
他のワイヤレスイヤホンでは、類を見ないイコライザーとして、ASMR専用のチューニングが、「ASMR 4C」、「ASMR LONG」の2種類も用意されています。
そのうち「ASMR LONG」は、人気声優の「小岩井ことり」さんが担当されています。
※声優のほか、ASMR音声レーベル“kotoneiro(ことねいろ)”のプロデュースや、オーディオイベントにも参加するほどのイヤホンマニアでもある方です。
ASMRの特長を良く引き出されたチューニングに仕上がっているので、流石だなと思いました。
(ファンの方、上から目線でごめんなさい。orz)
「ASMR 4C」
タッピング音、炭酸を注ぐ音など、特に耳の外側で鳴る音をリアルに表現する。
また、耳かきなどの音圧高めで刺激を求める猛者にもおすすめのチューニング。
高域がやや鋭めに感じられ、音にフォーカスを合わせたチューニング。
人によっては、ウィスパーボイスが刺さるかも。
耳への刺激が多い、音圧の高いタッピングや耳かきなどのコンテンツに◎。
「ASMR LONG」
刺激音が少なく、没入感が強い。
ウィスパーボイスの表現が◎。
全体的にまろやかで心地良い音。
ASMR 4Cと比べ高域が抑えられたチューニング。
睡眠導入に向いているため、就寝時にASMRを聴きながら寝落ちするのに◎。
音漏れ
iPhoneとの接続
70%くらいの音量で周りから少し聞こえるくらいかなり音漏れしにくく、普段の音量だと音漏れは、気にしなくても良いレベルで優秀です。
60%くらいで大音量になるので、適正な音量は、50%前後で満足できると思います。
口コミ
「ANW01」に関する口コミをまとめてましたので、紹介します。
良い口コミ
”Acoustuneの音に興味があったこととシステムボイスが変更できることから購入しました。
本体が軽く、耳にピッタリはまるので、着けている感じがあまりしないです。
今後のアップデートにも期待してます!”
”システムボイスに魅かれ購入しました。
本体がすごい小さいことに驚き、落としてしまわないかと心配しましたが、落下防止のストッパーも付属しているので安心しました。
よく聞くロック系やアイドル系のPOPSと正反対のジャンルでも不満なく聞けます。
ロック系はベースやドラム、POPSのボーカルの高音部分がしっかりと出ていると感じました。
またイコライザーも複数あり、気分によって変えることで幅が広がります。”
悪い口コミ
”案内音声を変えられるイヤホンは未だ珍しいし、音楽視聴時の音質も中々好み。
あともう少し高音域が丸くなればいうこと無しです。案内音声の変更には15分位掛かりますから、出先で気軽に変更というのは難しそうですね。
有料での音声音源は今のところ1つだけ。
今後もう少し増えると面白いのですが。
イヤホン側から音量調整出来ないのは今後のアップデートに期待です。
ボタン4tapでの外音取り込みは少し煩わしいので左耳側2~3秒の長押しだと有難いです。
音質はブランド初の完全ワイヤレスという事を考えると変な癖も無くて、全般的には良く出来てると思います。
購入後の第一印象としては星5つは無理ですが、星4つは全然付けられる様に思います。”
口コミまとめ
おおむね良い口コミが多く、ブランド初の完全ワイヤレスイヤホンとしての完成度は、高いと感じられます。
また、対応アプリでのアップデートが期待でき、新たな機能が追加されるかもしれませんので、情報が入り次第更新していきたいと思います。
結論
- とにかく楽しく音楽を聴きたい。
- 気分で音質を変えたい。
- システムボイスを変えたい。
- 「ASMR」コンテンツを楽しみたい。
- 気軽に持ち運びたい。
を求めるなら、このワイヤレスイヤホン、一択ではないでしょうか。
サブカル好きには、堪らない機能が盛沢山のワイヤレスイヤホンです!
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