【高級機:木を使用したワイヤレスイヤホン】JVC Victor HA-FW1000T レビュー【唯一無二の音】

こんにちは、オーディオマニアのYです。

最近、よく見かける通学・通勤中の学生・サラリーマンが装着している非常に便利な「完全ワイヤレスイヤホン」。
「自分も試してみたいけど、どれを選べばいいか分からない。と思っていませんか?


そんなあなたにおすすめな「完全ワイヤレスイヤホン」を紹介します。

今回は、日本の老舗オーディオブランド「Victor」から、ブランド初のフラグシップワイヤレスイヤホン「HA-FW1000T」のレビュー記事となります。

目次

こんな人におすすめ

  • とにかく音質重視のイヤホンが欲しい!
  • 暖かみと広がりのある音が好み。
  • 長時間のリスニングで聞き疲れしたくない!
  • クラシック、ジャズなどのジャンルが好き

製品概要

「Victor」ブランドは、創業以来、「原音探究」の理念のもとに製品開発の中、楽器に使用されている「木」に着目し、世界初の「木」のドライバー(振動板)を使用したイヤホン・ヘッドホンを開発し、以来、「Woodシリーズ」展開しています。

「木」のドライバー(振動板)を使用したイヤホンの音の特徴は、圧倒的な低音暖かみのある音ゆとりのある空間表現などといったもの。

同シリーズは、メーカー渾身のフラグシップモデル「HA-FX10000」のほか、名機と名高く今も愛されている「HA-FX1100」「HA-FW1500」などといったイヤホンがあります。フラグシップモデル「HA-FX10000」

フラグシップモデル「HA-FX10000」

「HA-FX1100」

「HA-FW1500」

また、「Tuned by VICTOR STUDIO」のロゴが付与されており、音楽製作現場のプロ「ビクタースタジオ」のサウンドエンジニアが、音質チューニングを監修し、プロが認めた音をワイヤレスイヤホンで実現したとのこと。

音楽製作現場のプロ「ビクタースタジオ」が、認めた音に付与される「Tuned by VICTOR STUDIO」のロゴ。

「HA-FW1000T」は、そんなWoodシリーズ初の完全ワイヤレスイヤホンです。

スペック

機能 規格
通信方式 Bluetooth 5.2
対応コーデック SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive
ノイズキャンセリング
外音取込み
連続音楽再生時間 イヤホン本体:5.5時間
ケース込み:35時間
充電時間 約2.5時間
重さ 約60g
(イヤホン片側:7.8g×2+ケース:44.4g)
防水性能 IPX4
ワイヤレス充電 ×
アプリ ×

防水性能「IPX4」は、外出時にあるちょっとした雨や汗にも対応できるスペックです。

ノイズキャンセリング機能

クーラーの送風音車両の低い騒音など、うるさい帯域のみカットし、あくまで自然なノイズキャンセリング性能です。

強力なノイズキャンセリングのような静寂さはないので、多少車両の騒音などは聞こえます。

音楽を流せば、ほとんど騒音は感じないです。

ノイズキャンセリング特有の閉塞感・密閉間を感じないため、ノイズキャンセリングが苦手な人にはおすすめできます。

強力なノイズキャンセリングを体感したい場合は、本製品のノイズキャンセリング機能には過度な期待はしない方が良いと思われます。

外音取込み機能

イヤホンを外さなくても、外の音が聞こえる機能。

外音取込み機能をオンにすると、音量が段々下がり、音楽を小音量で流した状態で、周りの音を聞いたり相手と会話することができます。

音がこもらず、比較的に自然に聞こえるので、違和感なく会話ができます。

マイク性能

マスクをした状態でも相手にクリアな声を伝えることができる「マスクモード」が搭載されています。

クリアに声で聞き取りやすいので、マイク通話の品質は高いので、外出時の通話やリモート会議に使用してもストレスなく、通話できます

操作感

タッチセンサーのタップ操作で、すべての機能を操作できます。

アプリの対応がないため、使いやすく操作を割り当てることができませんので、操作に慣れが必要となります。

「木」のタッチセンサーで、木目がキレイなのと、Victorのロゴの「ニッパー君」のワンポイントがオシャレ!

タッチセンサーの感度が高いため、タッチしても動作しないことや誤作動が起きにくく、優秀です。

また、タップしたときに、「ポンッ」というアシスト音が鳴るので、数えれば、何回タップしたかが分かります。

ただし、タップ回数が3回、4回と操作する必要があるので、できればタップ回数ごとにアシスト音が変化すれば、より分かりやすくなるのではと思います。

音楽を聴くとき

操作
1回タップ 再生 / 停止 外音取込み
オン / オフ
2回タップ 音量を下げる 曲送り
※2回タップ(2回目長押し)
3回タップ 音量を上げる 曲戻し
※3回タップ(3回目長押し)
4回タッ
ノイズキャンセリング
オン / オフ
K2テクノロジー
オン / オフ
長押し 電源 オン / オフ

右側1回タップで外音取込み機能のオン・オフができ、即座に切り替えできるので、重宝します。

ノイズキャンセリングのオン・オフが左側を4回もタップしないといけないので、少々面倒ではあると思われます。

K2テクノロジーは、常時オンにしておきたいので、このままの操作で問題なしです。

「100段階ボリュームステップ」機能
タッチセンサーを長押ししている間、スムーズに音量が変化し、指を離すと、音量の変化が止まります。

通話時

片耳のみ使用

操作 左 or 右
1回タップ 通話 / 音声ミュート切替え
4回タップ マスクモード
オン / オフ
5回タップ イヤホン通話 / スマホ通話
切替え
長押し(1秒) 通話終了/ 着信拒否
音声アシスタント起動
長押し(3秒) 電源 オン / オフ

左右どちらでも、片方のみでマイク機能を使用することができます。

両耳使用

操作
1回タップ 通話 / 音声ミュート切替え
4回タップ マスクモード
オン / オフ
5回タップ  イヤホン通話 / スマホ通話
切替え
長押し(1秒) 通話終了/ 着信拒否
音声アシスタント起動
通話終了/ 着信拒否
長押し(3秒) 電源 オン / オフ

片耳のみ使用両耳使用で操作が少々変化します。

両耳使用のときは、1回タップは左で、4回・5回タップは右と別れているので、操作するときはご注意を!

本製品の特長

  1. 「木」のドライバー(振動板)を搭載
  2. 奥行き感のある空間表現
  3. ハイレゾ相当に高音質化する技術「K2テクノロジー」
  4. 100段階の音量調整
  5. 大きい割に安定した装着感
  6. イヤホンケースのサイズ感

①「木」のドライバー(振動板)

「木」は、理想的な振動板として音の伝搬速度が速く振動の減衰特性に優れた性質を持っています。

中でも採用された木材は、伝搬速度や減衰特性に優れるカバ材

カバ材をメーカー独自の加工技術で、50μm(1μm:1mm/1000)の超極薄に削り出したウッドシートに、カーボンコーティングしたPET振動板に組み合わせることで、伝搬速度と減衰特性を向上し、ワンランク上のクオリティで有線ハイクラスモデルと同等クラスの高音質化を実現しました。

ウッドドームカーボン振動板のイメージ図

振動板外周部には適度なしなやかさを、振動板中央のドーム部分にはより高い強度を持たせることで、美しい音色を奏でます。

②奥行き感のある空間表現

ドライバーの後ろに大容量の音響空間を配置し、ドライバーによって生み出された振動を内部の空気を活用し反響させることで、低域から高域まで余裕のある再現力奥行き感のある空間表現を実現したとのこと。

③ハイレゾ相当に高音質化する技術「K2テクノロジー」

CDやストリーミングなどの圧縮音源を再生したとき、ハイレゾ相当まで拡張(アップスケーリング)して、原音に近づける高音質化技術です。

「K2テクノロジー」は、イヤホン側でコーデックの種類を判別して信号処理を行うので、接続機器を選ばずオリジナルマスターに迫るクオリティでハイレゾ相当の高音質を再現します。

Bluetoothコーデック(SBC、AAC、aptX)で接続された場合に使用できる機能となります

なお、完全ワイヤレスイヤホンでは、初搭載の技術です。

実際に「K2テクノロジー」をオンにしたときは、ハイレゾ音源を聴いたときのように、ボーカルの息遣いや指が弦に触れる振動などといった臨場感・空気感が感じられ、常時オンにしておきたい機能です。

④100段階の音量調整

1db(デシベル)単位で細かく音量調整することが可能。

オーディオアンプにある多段階の音量ノブを彷彿とさせる機能。

他のワイヤレスイヤホンだと、1つ音量を上がり幅が大きく、不快に感じることがありますが、本製品は、100段階の音量調整ができるので、ちょうど良い音量に設定できます。

⑤装着感

イヤホン本体の形状が丸みを帯びており、筐体が大きく、重たい割には、装着感が良いため、耳からイヤホンが抜け落ちる心配がないです。

付属品のシリコン製イヤーピースは、定評のあるイヤーピース「スパイラルドット」をさらに進化させた「スパイラルドット++」全5種類のサイズが同封されています。

スパイラルドットとは、Victorが独自開発したイヤーピースです。

イヤーピースの軸の内側にドットの窪みをスパイラル状に配置した形状で、イヤーピース内の反射音を拡散させ、直接音とのバランスを最適化することで、音のにごりを抑え、クリアなサウンドを実現したとのこと。

従来の「スパイラルドット」シリーズのイヤーピースに比べて、柔らかくなっているので、より耳穴にフィットします。

⑥イヤホンケース

ケースは少々大きいサイズで、ズボンのポケットに入れらるとポコっと膨らみます。

ただし、カバンのポケットには入るので、持ち運びには苦にならない程度の大きさです。

ケース上部やイヤホンのタッチセンサーに、Victorの有名な犬(ニッパー君)のロゴがあり、ワンポイントとなっています。

タッチセンサーにも、「」が採用されており、高級感が感じられ、所有欲も満たされます。

音質

ワイヤレスイヤホンのみならず、並みの有線にも引けを取らない音質で、豊かな空間表現と上品さを兼ね備えた唯一無二の音質です。

①各帯域ごとの評価

  • 高音
    音抜けが良く音場が広く感じられ、キレが良い(K2テクノロジーの恩恵か)。
    ヴァイオリンなどの生楽器の響きの余韻が良く、心地よく澄み切ったサウンド
    トランペットの高音域やドラムのハイハットが、耳に刺さらず、マイルドで心地良い。
  • 中音
    ボーカル、ギターなどが粒立ちが良く、混ざることなく聞こえる。
    サックスなどの響きが良い。
  • 低音
    ウォームで豊かな低音。
    存在感のある低音であるが、低音過多なイヤホンとは違い、解像度が高く上質な低音
    コントラバスやウッドベースなどの弦の揺らぎが生々しく、表現が◎

②音のバランス

全体的にフラットなバランスです。

音の特徴は、

  • 優れた空間表現
  • 楽器の表現
  • 心地よさ

です。

優れた空間表現

ウォームで豊かな低音抜けの良い高音により、空間が広く感じられます。

大編成のクラシックやバンドの相性が良いです。

大体の高級ワイヤレスイヤホンは、左右・奥行きが広く感じられ、空間表現が優れたものが多く、本製品も例に漏れないクオリティです。

楽器の表現

特に生楽器の表現が特徴的です。

コントラバスやウッドベースなどの弦を弾(はじ)いたときの弦の揺らぎ弓で弦を鳴らすときの弦の振動が手に取るように分かるほど、生々しさを感じられます。

解像度が高い部類のイヤホンで、木管楽器の音色に艶があり、特にサックスの表現が良いです。

また、イヤホンによっては、耳に刺さることもある金管楽器(トランペット)などのファンファーレは、キレが良いのに、耳に刺さらず、マイルドに仕上がっており、心地良く聴くことができます。

ただマイルドなだけではなく、音抜けが良く、楽器の響きの余韻が良いことによって、全体的に総じて、生楽器を心地良く聴かせてくれます。

心地よさ

「木」の響きの柔らかさ、伸びやかさが特徴的で、どんなジャンルでも心地良く聴かせてくれます。

ロックやメタルを聴いても、キレの良さは健在で、エッジの効いたギターリフも耳に刺さらない程度で気持ちよく鳴ります。

EDMなどの重低音も心地よく、低音の深いところまで表現できるので、家でチルしたい場合もおすすめです。

 

さすが、楽器の響きを得意とする「Woodシリーズ」の名にふさわしい「シリーズ初のワイヤレスイヤホン」に仕上がっています。

音漏れ

環境:iPhoneと接続し、音楽を聴く。

かなり鳴らしづらいイヤホンで、音量30%~50%でもかなり音量が小さいで、60%~70%くらいで十分な音量だと感じられるというレベルです。

満足できる音量60%~70%くらいだと、かなり音漏れしており、何を聴いているか分かるレベルです。

ただし、1㏈単位で音量調整できますので、他のイヤホンによくある音量を一つ上げると大きすぎるといったことが起きません。

満員電車など人が密集しているところだと、音漏れを指摘される可能性がありますので、音量50%前後にするなど、音漏れを考慮した方が良いです。

人が密集しない場所や外を散歩する程度であれば、問題ないと思われます。

正直外出時には、もったいない音で、家でのんびり、ゆったりとリラックスした状態で聴くのに適していると思われます。

口コミ

”一言で「丸」。
音がとにかく丸いってイメージです。
角が無く木の柔らかみのある音で、木のおかげかサ行の刺さる音を吸収してくれてる気がしました。
木琴楽器などの、奥行きの深い音をとても綺麗な音で奏でてくれました。
クラシックなどに最適で落ち着いた音をいつでも気軽に携帯できます。日頃の感謝を込めて「父の日・母の日・敬老の日」の贈り物にも大変喜ばれると思います”

”操作性、ノイキャン性能を無視してよいなら音はTWS(完全ワイヤレスイヤホン)製品の中で1番好みです。
TWSでは苦手とされている空間表現や音の響き、余韻がしっかりしています。
中低音域寄りのバランスで、特に低音域が素晴らしく、バスドラの押し出し感や、ウッドベースの弦を弾いた音が空間を伝わってくる余韻や響きが生々しく伝わってきます。
響きが強いので音数が多くてシンセや打ち込みがある曲は、高音域が少し籠もったように聴こえるかと思いますが、細かな音もしっかり聴こえつつ暖かみのある高音域になっています。
最近の製品としては連続再生時間が短いノイキャンや外音取込みは1万円以下のTWS程度、タッチセンサーの反応は悪くないが、操作性が独特だったり、それを改善したいのにアプリ非対応といったデメリットもありますが、とにかく音質特化なTWSです。
筐体も大きく重いので、歩きながら聴くのが限界だと思います。
しかし、操作性等のマイナス面を差し置いても、音が良いから欲しくなる魅力的なイヤホンです。”

”JVCのウッドコーンファンで、有線のFX1100、FW1500を保有しており、本機とこれらの音質を比較した結果、正真正銘の「ウッドコーン系アコースティックサウンド」であった
全体的にバランスが整った近代的でややソリッドなFW1500に近いサウンドで、有線イヤホンと同等の音質レベル。
繊細でありながら温かみがあり、角が取れた丸く柔らかいサウンドと、どのTWS製品に類を見ない独特<な空間表現が特徴である。
他の高級TWSのような音の輪郭とメリハリ感が際立っているタイプではないが、決して解像度が低いわけではない
低音の量感は多い方で、聴き始めは低音が大きな塊として前面に押し出されるが、再生時間が30時間を超えてきたあたりで低音が締まってきて、中高音とのバランスが極めて良くなった。
特にclassic&jazzのアコースティックで録音環境が素晴らしい楽曲の再現性と空間性は秀逸であり、他のTWSには無い特性である。
アナログやピュアオーディオを志向されている方に唯一おすすめ出来るTWSが本機である。
またNC(ノイズキャンセリング)が弱いという声を多く聞くが、私はそうと思わず、音楽を聴くという事においては必要十分であり、実際はAirPods proよりやや弱いレベルである。
SONYのDSEE Ultimateと同様の「K2テクノロジー」というハイレゾ相当にアップサンプリング機能を有しているが、この機能は常時オンが良く、SONYより自然で効果は絶大。
オフにするとサウンドの空気感がこじんまりになる。
群雄割拠のTWSにおいて、唯一無二の「リラックス&癒し」の空間表現、アコースティックの再現力を持つ本機は貴重であり、それはJVCの音楽に対する知見の歴史であり真骨頂なのだ。”

“特筆すべきは、やはりサウンド。
木を利用しているから自然で柔らかみのある……といった先入観に訴えるものではなく、素材の特性を感じさせながらも低域のしっかり締めるべきところは締め、高域で伸ばすところは伸ばす、
という原音に忠実なチューニングを感じさせるところが好印象した。
特にaptX Adaptive(48kHz/24bit再生時を含む)利用時は、低域の質感と空間表現に余裕が生まれ、ハイレゾ/ロスレス音源のメリットを実感できました。
一方、NCは効きがややマイルドで、自分の耳に合うイヤーピースに変えても、NCをオンにしても、新幹線などのノイズを感じるし、周囲の人間の話し声もあと数dBは低減してほしいところ。
NCはイヤホンという製品にとっての必須要素となりつつあり、メーカー/ブランドとしても独自の技術・ノウハウを確立していかなければならない時期に来ているのではないでしょうか。
されど、一度96kHz/24bitのaptX Adaptiveを知ってしまうと、他のコーデックでは味気なくなることは確かです。
「これでいい」というより「これがいい」、そう感じさせてくれるTWSイヤホンといえるでしょう。”

口コミまとめ

完全ワイヤレスイヤホンとしては、音質の評価が高いです。

やはり「木」のドライバーが、柔らかさなどに影響しているのか、他のイヤホンにはない個性を出しています。

ただし、筐体・ケースの大きさ独特な操作性は、人によって、デメリットに感じるかもしれません。

装着感など、個人差があるので、購入前は必ず試聴することをおすすめします。

結論

  • とにかく音質重視のイヤホンが欲しい!
  • 暖かみと広がりのある音が好み。
  • 長時間のリスニングで聞き疲れしたくない!
  • クラシック、ジャズなどのジャンルが好き。

を求めるなら、このワイヤレスイヤホンを選択肢の一つとして、「アリ」ではないでしょうか。

高級ワイヤレスイヤホンですが、至高の一品ですので、視聴の機会があれば、ぜひご視聴ください。

気になった方は、こちらをチェックください。

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